途中だった記事の続きです。
私が「影響力の武器」という本で読んだ
興味深い実験結果についてです。
その実験についてまず書きますね。
・・・
アメリカのアイオワ州でのことです。
家の暖房をガスで賄っている家庭が対象になった話です。
インタビュアーが省エネの秘訣をいくつか教え、
今後ガスの節約を心がけるよう頼んだそうです。
頼まれた家庭全員が同意したのですが、
1か月後と冬の終りに2回ガスの使用量を調べてみたら、
節約はまったくなされていないことが明らかになりました。
節約に関する知識とそうする意志があっても、
習慣を変えるには十分ではなかったようです。
・・
今度は違うアプローチで節約のお願いをすることになりました。
省エネの秘訣を教え、ガスの節約を心がけるように頼むところ
までは同じなのですが、それに加えもうひとつ申し出をしました。
それは、「省エネに同意した家族は公共精神にあふれ、省エネを
実践している市民」として新聞に名前が公表されるというものでした。
この効果はすぐに現れ、1か月後にガス使用量を調べたところ、
平均で11.8㎥の天然ガスを節約したそうです。
ここまではよくある話。
ここからが面白いんですよね。
・・
ここで期待はずれのことが起こりました。
節約をする気にさせた「新聞の名前掲載」ができなくなる
だろうという手紙を、節約した各家庭が受け取ったのです。
この実験をする研究者たちは冬の終りに、この手紙が
節約にどのような影響を与えたのかを調べました。
新聞に掲載されるという機会がなくなったので、節約する前の
ガス使用習慣に戻ってしまったでしょうか?
・・
・
これが戻らなかったのです。
戻らないばかりか
彼らは新聞に載ると思っていた最初の1か月目よりも、
さらに多くのガスを節約したのです!!
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凄いですよね。
私は読んでいて思わず唸ってしまいました。
さて、この実験結果についてと
これをどう勉強に活かせるかを考えていかないとな。
多分続きます。
(もしかしたら明日に。)