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塾では毎回宿題を出すようにしています。
出すときに気をつけていることは、量はもちろんですが、 もっと気をつけているのが出し方です。 この出し方が悪いと生徒たちはやってきません。 悪い宿題の出し方の典型は・・・ 「この英文を覚えてくる。」 「この5つの公式を覚えてくる。」 なんていう「覚えてくる」という出し方。 勉強が得意で真面目な講師の先生に多いでしょうか。 気をつけていないとこういった宿題の出し方をします。 勉強が不得意で不真面目であった私から言わせると・・・ キツイ言い方をすれば、宿題をサボってくださいと言っているとの同じです。 もしも勉強が嫌いな生徒の身になって考えてみれば・・・ 「あ、宿題の覚えてくるやつやってない!どうしよう? ・・まぁ、塾についてから申し訳程度にちょっと覚えよう。 あとは覚えれなかったなんて言ってなんとかなるだろう。」 こんな展開になる確率が高いでしょう。 そして授業当日。生徒は予定通り、 「あ・・やったんですけど覚えきれませんでした。」 講師の先生の反応は、勉強が得意で真面目で人ほど・・・ 「そうかぁ・・。じゃあ今から一緒に覚えようか。」 なんて展開になることも。 まさに生徒の思うツボです。 人間の意志は弱いものです。 もともと勉強が好きではない子はなおさらです。 宿題を出す際には、生徒たちに言い訳が入りこむ余地を残してはいけません。 もしも覚える系の宿題を出したいときは・・・ 「来た時にテスト。9割正解で合格。不合格時は残って合格するまでやる。」 ここまで書いておくと、しっかりやってくる確率がハネ上がります。 サボった時には、その報いが自分に跳ね返ってくるようにしておくのです。 これでもやり方が甘く、不合格になってしまったときには、キッチリ残って やってもらえばいいですよね。 自転車で送り迎えの女の子には効果てきめんです。 もしも残ることになるならば親に言って迎えに来てくれる 時間を遅らせてもらわなくてはなりませんから。 男の子も残って追試というのはとても嫌なようで、 時間通り帰ることができるように頑張ってやってきますね。 宿題を出すときの言葉を少し変えるだけで 結果は大違いです。 「人間は楽な方に流れやすい」 「勉強を心から楽しんで取り組むには中学生は若すぎる」 この事実をしっかりと認識し、 宿題の出し方には注意していきたいですね。 今日はこのへんで。 それでは。
by sakura-kobetu
| 2009-10-21 12:11
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